生砂型鋳造により、中型・大型部品を製造
昭和33年の創業以来、アルミ鋳造による部品加工を行って来ました。
弊社で製造している鋳造品工程は生砂型を採用しており、医療部品、照明カバーなど電装の細かい小物からダイナモ・マニホールドなどの大物自動車部品まで幅広く製造しております。
中物用枠サイズ | 大物用枠サイズ |
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480X310X150(300) 480X480X150(200) 600X600X120(220) 700X350X150 その他 |
700X450X160(300) 780X530X180 1330X500X100(200) |
生砂型鋳造とは
鋳造とは、高温で金属を溶かし、型に流しこむ加工方法です。
鋳造自体の歴史は古く、日本でも銅鐸や貨幣、仏像を作るのに利用されてきました。
鋳造を分類する方法として、材料の金属で分類する方法と、鋳型や製法で分類する方法があります。
鋳造の種類<材料ごと>
材料とする金属にも色々種類があり、使用用途や必要とする機能(耐食年数や物性)により使い分けられています。
弊社では、アルミニウム鋳造を取り扱っており、アルミニウムは、以下のような性質があります。
- 軽い(鉄の1/3)
- スクラップ再生が容易なので、リサイクル性が高い
- 比較的耐食性が高い
- 電気伝導率、熱伝導率が高い。
- 非磁性なので、機器に使用しやすい。
- 加工性が高く、二次加工やアルマイト処理などが容易にできる。
- 寸法精度が高く出やすい
鋳造の種類<鋳造・製造方法ごと>
鋳造の種類も、それに使用する鋳型で砂型、金型、特殊に分類されますが、弊社はその中でも鋳造技術の基礎となる砂型を行ってまいりました。
砂型鋳造とは、木型を用いて生砂を充填し、突き固めて鋳型を造形します。そのため鋳造方案の自由度が高く、仕様変更も比較的容易にできます。
また、少ロットやダイカスト前段階の試作に適しています。
伝統的な製法ではありますが、高い技術がないと型崩れを起こしやすいという特徴もあります。
弊社では難易度が高いとされる大型の生砂型アルミ鋳造を取り扱っており、高い技術力を有しております。
また、高い品質を維持するために、各種検査設備、強度試験機を使用しています。
多賀鋳造で取り扱っているアルミ合金の種類
アルミ合金記号 | 合金系 | 合金の特色 |
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AC2A | Al-Cu-Si系 | 鋳造性がよく、引張強さは高いが、伸びが少ない。 一般用として優れている。 |
AC2B | Al-Cu-Si系 | 鋳造性がよく、一般用として広く用いられている。 |
AC4A | Al-Si-Mg系 | 鋳造性がよく、靭性が優れ、 強度が要求される大型鋳物に用いられる。 |
AC4B | Al-Si-Cu系 | 鋳造性が良く、引っ張り強さは高いが、伸びは少ない。 一般用として広く用いられる。 |
AC4C | Al-Si-Mg系 | 鋳鋳造性が優れ、耐圧性、耐食性も良い。 |
AC7A | Al-Mg系 | 耐食性が優れ、靭性が良く、陽極酸化性が良い。 |